vol.11 キッチン・タイル編
家造りで一番悩んだ場所が、キッチン。今回で3回目となる、我が家のオーダーキッチンストーリーです。
ユーカリの葉のような、くすんだグリーンのタイルとグレーの目地。落ち着いているけれど、気分を明るくしてくれます!
家を建てる予定もない頃から、雑誌やウェブですてきなキッチンの写真を眺めては、うっとりしていた私。特にタイルが使われているキッチンに惹かれることが多く、新居のキッチンにはタイルを使いたい!と思っていました。
夫婦ともに緑色が好きで、ふたりとも独身時代から持っているものは緑系のものが多いため(扇風機や鍋など)、自然とそれと似たような色にしよう、と決めていました。
ぴったりな色はあるかな?とワクワクしながらタカキホームから各タイルメーカーのカタログを貸してもらったのですが…ドシンっと渡されたカタログの重たいこと重たいこと。こんなに種類があるなんて、初めて知りました。
色も形もテクスチャーも実にさまざま。中には1枚が数万円するタイルまで!
厳選して3種ほどサンプルを取り寄せてもらい、現在のブルーグリーンのタイルと、グレーの目地に決めました。
正直なところ、シンプルな白にした方がいいのでは、と直前まで迷いはあったのですが、結果は大満足!
やさしい色合いで明るいのに落ち着いていて、3年目の今も飽きません。
どこからどこまでタイルを貼るかも、悩みました。下まで貼ると重たい印象になりそうだったのと、予算もかかるので、窓の下は壁紙仕上げにしました。
耐水・耐火・耐久性に優れているタイルは、お掃除も楽。コンロの前も、サッと拭くだけで汚れが取れます。
どこかにタイルを使いたいと思っている方、ぜひ早めにカタログをチェックしておくことをおすすめします。
そうそう、目地の色と幅にも、こだわってくださいね。印象は大きく変わりますよ。
残ったタイルと目地をタカキホームに残してもらい、洗面台の下にDIYで貼り付けました。
タイルカッターがなかったので、パズルのようにタイルを組み合わせ、目地で埋めてごまかしました。仕上がりはプロに比べると雲泥の差ですが、あまり見えない部分だからOK!
こうした小さな要望にもきちんと答えてくれるところも、タカキホームの魅力です。
一番上のタイルだけ、職人さんにオーダーして貼ってもらいました。下部の自分でやった部分は、目地をたっぷり塗ってごまかしたので(苦笑)、2年半経った現在、ぞうきんで強くこすると目地材がポロポロ落ちてきます。目に付きやすい箇所や汚れやすい箇所は、プロに頼むことをおすすめします。
中央にポイントで、北欧で購入したミニタイルを埋め込みました。
渡部和泉 わたなべ いずみ
ライター、フードコーディネーター、国際中医薬膳師。 著書に「季節の手づくりジャムの本」、「家族ではじめる、小さなカフェ」などがある。東京の郊外に建てたWBハウスで、月に1日だけオープンする「cafe mel」を営む。https://cafemelinfo.wixsite.com/cafemel