vol.18 換気扇は重曹で掃除
常に清潔にしておきたいキッチン。掃除する場所も多く、大変ですよね。中でもハードルが高いのが、換気扇。狭い場所で真上を見上げながらの作業は首が痛くなるし、力も必要。掃除の際、ついコンロの上に足を乗せてしまい、天板を割ってしまった、という話も聞きます(くれぐれも気をつけましょう!)。
わが家は私が料理家という仕事柄、一般の家庭よりもコンロの使用頻度は高いと思います。当然換気扇の汚れ具合もそれに比例する訳で…。
最初は換気扇専用の強力なクリーナーを使っていたものの、薬剤だし、クリーナー自体のにおいも気になるので、部屋の換気が必須。当然換気扇は回せないので、窓を全開にするしかないのですが、冬場や花粉の時期はちょっと困ります。
どうしようかな、と思っていたところ、知人から「重曹がいいよ」と教えてもらいました。
アルカリ性の重曹は、油汚れを中和し、消臭もしてくれるそうです。
重曹なら食品にも使われているので、キッチン掃除に用いても安心!
重曹は100円ショップでも購入できます。
【換気扇の重曹掃除・準備するもの】
・段ボール(コンロが隠れるくらいの大きさ)
・厚手のゴム手袋
・ゴミ袋(30〜45リットル)
・重曹
・ぬるま湯45度前後
・古布
・歯ブラシ(使い終わったものでOK)
掃除をはじめる前に、換気扇の電源を必ず切りましょう。コンセントがある場合は、抜いておくと安心です。
換気扇の下がコンロだという場合、部品が落ちて傷ついたり割れたりすることが考えられるので、コンロの上に段ボールをかぶせておくのがおすすめ。また、ホコリや汚れが落ちるので、付近に調味料や調理器具などを置いている場合は、別の場所に避難させます。
ケガをしないように厚手のゴム手袋をはめて、換気扇を取り外します(これが大変なんですよね)。慣れていない場合は、取扱説明書を見ながら外しましょう。
シンクの中に大きなゴミ袋を2重にして置き、その中に換気扇のフィルターやファン、その他汚れているパーツ類を入れます。上から重曹1/2カップを振り入れ、ぬるま湯を注ぎます。
上部にはキッチンペーパーを被せる(右)と、全体が重曹水によく浸ります
ビニール袋の口をしばって全体が漬かるようにし、そのまま30分〜1時間浸け置きします。
重曹の力で汚れが浮いてくるので、あとは歯ブラシで軽くこすればOK。がんこな汚れもスルリときれいにとれます。最後に水洗いをして水気を拭き取り、元に戻します。
浸け置きしている間は、重曹大さじ1をぬるま湯1/2カップで溶いた重曹水をタオルにつけ、換気扇まわりを拭き掃除しましょう。きれいになったら、水拭きとカラ拭きで仕上げます。
ピカピカすっきりしたキッチンだと、気分も爽快、料理が楽しくなります。
ぜひ今度のお休みに、換気扇掃除、してみませんか?
重曹には消臭・吸湿効果があり、こちらのコラムでもご紹介しています。
・おうち時間を楽しむエトセトラ vol.3「梅雨時期を気持ちよく過ごすために」
渡部和泉 わたなべ いずみ
ライター、フードコーディネーター、国際中医薬膳師。 著書に「コーヒーショップをつくる」(旭屋出版)などがある。東京の郊外に建てたWBハウスで、月に1日だけオープンする「cafe mel」を営む。