vol.34 家づくり、こうすればよかったかも⁉
今の家に引っ越して5年が経ちました。暮らし慣れてますます快適に、愛着のあるわが家となっています。
実際に住んでみて分かることはたくさんありました。通気断熱WB工法の快適さやオーダーキッチンの利便性、国産無垢木材の気持ちよさ、効率的な生活動線などなど、ふとした時に感動します。
逆に「ここは違ったかも」という箇所も、実はいくつかありました。今回はそんな「思っていたのと違った!」ことを書いてみようと思います。
◆ 給湯器のリモコン
わが家のお風呂は2階。給湯器のリモコンは、玄関のテレビドアホンと並べて、1階キッチンの目立つ場所に設置しています。すぐに対応したいテレビドアホンはここでよかったのですが、給湯器のリモコンはもっと奥まった場所にすればよかったと後悔しています。キッチンのリモコンからお風呂を沸かすことはないし、蛍光のデジタル表示の存在感が妙に気になるんです。今はリモコン自体にブリキ缶のフタをかぶせ、隠している状態です。
リモコンが2個並ぶと、生活感があります。最近は建築時にリモコン用ニッチをつくり、そこにまとめる家も多いようです。
◆ ベランダ
以前暮らしていたマンションには広めのベランダがあり、洗濯物を干すほか、プランター植物を育てたり、子供が小さなプールで遊んだりと活用していました。だから新居にも「当然あるもの」と、ひと1人が通れるくらい狭いベランダを取り付けましたが、必要なかったかもしれません。
まず、今の家は洗濯物を部屋干しにしても気持ちよく乾くということが大きな理由。マンション暮らしの時は生乾き臭が嫌で、出来る限り外干しにしていましたが、通気断熱WB工法の家なら余分な湿気やにおいを壁から排出してくれるので部屋干しOK!
家の隣が畑で、その砂埃が気になることと、私が花粉症なことから、今はほぼ1年中部屋で干しています。
狭すぎて子供が遊ぶことも植物を育てることも出来ず、今はエアコンの室外機置き場となってしまったベランダ…。
固定概念にとらわれていましたが、1年中室内干しや洗濯乾燥機を使うという方は、一度ベランダが必要か考えてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、キッチンの勝手口も当然あるものとして作る予定でしたが、こちらは予算を削る際にカット。不便を感じることがないので、作らずに正解でした。
ベランダに出ることがほぼないので、掃除もつい手抜きしがちです…。
◆ コンセント差込口
「ここでパソコンを広げて、スタンドライトを立てて…」と、かなり具体的に考えてコンセント差込口の個数と取り付け位置を決めたのですが、5年経つと電化製品が細々増えて差込口がちょっと足りない状態。延長コードや電源タップを使っているものの、掃除の時に邪魔になるし、見た目もすっきりしない。
差込口は必要数あればいい、と思っていましたが、少し余裕をもたせた方がよかったです。
コンセントカバーにもいろいろタイプがあり、選ぶのが楽しい。
◆ ベンチシート
タカキホームが建てた家でよく見るのが、出窓の下部を利用したベンチシート。出窓は床面積に含まれないので、部屋を広く活用できるメリットがあります。
わが家もタカキホームの設計士から提案してもらったのですが、その時はあまりピンと来なくて、取り入れなかった経緯があります。
でも、このベンチシートのある家の方は、総じて「気軽に座れて便利」と大満足されている様子。ベンチシートを作る分予算はかかりますが、イスを買わなくてもいいし、何より部屋がすっきりするのが魅力。部屋面積を有効活用したいという方、検討してみてはいかがでしょう。
タカキホームモデルハウスの大きなベンチシート。部屋が広く感じます。
出来るだけ長くここで暮らしていきたいという気持ちもありますが、タカキホームとの家づくりの過程があまりに楽しかったので、子供が独立した後、もう一度家を建てるのがわたしたち夫婦の夢。
平屋もいいし、コーヒー焙煎所を兼ねた家にするのもいいし、屋上にも憧れる…と2人で妄想を広げては、楽しんでいます。
渡部和泉 わたなべ いずみ
ライター、フードコーディネーター、国際中医薬膳師。 著書に「コーヒーショップをつくる」(旭屋出版)などがある。東京の郊外に建てたWBハウスで、月に1日だけオープンする「cafe mel」を営む。
HP https://www.cafemel.com/
YouTube https://www.youtube.com/c/cafemel