家事・育児動線が考えられた
北欧モダンハウス
vol.17 小金井市Mさま邸
「こんにちは!」元気な声で私たち取材チームを出迎えてくれたのは、小学1年生のNくん。その後ろには、笑顔のお父さんと、0歳のTくんを抱っこしたお母さんがいます。
昨年5月に完成した、2階建ての一軒家。玄関土間には各自のマスクを収納する棚が、リビングの入口手前には手洗い所があり、感染症予防対策がとられています。
「以前は社宅に住んでいたのですが、コロナ禍で自宅にいる時間が増えたことから、戸建ての購入を考えるようになりました」と話すご主人。
最初は建売を見てまわったものの、自分たちには自由度の高い注文住宅があっている、と早い段階で切り替えました。陽あたりがよく、駅や学校にも近い理想の土地を見つけたのは、調べものが得意な奥さま。不動産サイトをこまめにチェックし、気になった場所すべてに足を運んだことで良し悪しを見る目が養われ、今の土地と出会った時に即決することができたそう。
取材中も笑顔がたえない、Mさまご家族。リビングの家具は『カリモク60』で統一、北欧×ミッドセンチュリーをイメージして部屋をコーディネートされました。
「工務店選びも妥協したくなかったので、ハウスメーカーを含め10社以上を巡り検討しました。その中でタカキホームを選んだ理由は、信頼感。私たちの意見を否定せずに、受け止めてくれる。疑問に対しては、納得するまで説明してくれる。常に誠実で前向きな対応にひかれました。ウッドショック*がはじまった頃だったのですが、建築木材の販売会社がグループ内にあることも、安心につながりました」と奥さま。
実際にタカキホームと建ててみて、どうだったのでしょうか。
「センスがあうので伝えたいことをすぐに理解してもらえるし、提案も的確、打合せが毎回楽しみでした。理想の家が完成して、大満足です。コロナ禍やウッドショックと心配事もありましたが、工期遅れなどのトラブルもなく、振り返っても家づくりで大変だったのは土地を探すときだけ。ほかはずっと楽しかった記憶しかないですね」と笑顔で答えてくれました。
*ウッドショック
2021年からはじまった、建築木材の高騰と供給不足の事象。
タカキホームのグループ会社である『株式会社タカキ』は、創業66年の住宅資材販売会社。そのため、タカキホームではお客さまに安定して木材をご用意することができます。
リビングの壁は一面だけ紺色のクロスを採用。空間が引き締まります。
2階には子ども部屋もありますが、お兄ちゃんのNくんに一番好きな場所を聞くと、「ロフト!」との答え。屋根裏部屋のようで、お友達からも大人気だそうです。弟のTくんがもう少し大きくなったら、ふたりの秘密基地になりますね。
アウトドア好きなご主人は、リビングと地続きのプライベートデッキで炭火BBQをするのがお気に入り。週末はご近所さんや友人ファミリーを招き、豊かな時間を楽しんでいます。
奥さまは、通気断熱WB工法の効果を実感しているそう。
「以前の住まいでは部屋のにおいや冬場の結露に悩んでいましたが、今はまったく気になりません。エアコン効率がよいので夏もすぐ家全体が涼しくなりますし、冬は床暖房だけで充分暖かい。電気代も助かります」と話します。
ロフトはスペースの半分をキッズルームに、もう半分を収納庫にしています。本やマンガ、おもちゃが詰まったキッズルームはお兄ちゃんのとっておきの場所。しっかりした階段を造り付けたので、安心して昇降できます。
1階リビングと地続きのプライベートデッキ。BBQをしたり、ミニプールを出したり、アウトドア気分を味わえる場所となっています。
Ideas
家事も育児もスムーズな動線
【リビングダイニングキッチン】
ダイニングテーブルの後ろには、造り付けのカウンターデスクが。Nくんが宿題やお絵かきなどをしている様子を、キッチンから見守れます。
ともに高身長のMさんご夫婦。キッチンカウンターの高さは、標準よりも高くしました。「以前の住まいでは台所仕事をすると腰が痛くなったのですが、今は快適です」と奥さま。
【土間玄関】
土間玄関には、オープンタイプのウォークインクローゼットを併設。カバン、帽子、マスク、靴と、外出時に必要なものをここに集約しています。
玄関横には手洗い場を設置。手洗いうがいをしてからリビングに入るのが習慣です。
【ランドリー・クローゼットルーム】
2階のランドリールーム。ベランダはつくらず、かわりに大型のガス式乾燥機を導入。衣類は隣のウッドテーブル上でたたみ、奥のウォークインクローゼット内にしまいます。無駄な動きがない、効率的な家事動線です。
広々としたウォークインクローゼット(入居前)。家族の年間衣類が入るため、衣替えも必要ありません。
天井には物干しバーを設置。ちょっとした洗濯物はここに干します。
通気断熱WB工法なので、湿気がこもりません。
Ideas
取材チームにお茶を出してくれたり、絵を描いてくれたりと、サービス精神あふれるお兄ちゃんのNくん。みんなをあたたかな目で見守るしっかりもののママとやさしいパパ、そしていつもご機嫌な弟のTくん。
家族が安心して過ごせる場所、自然と笑顔になる家。ぐんぐん成長する兄弟とともに、住まいもより味わいを増していくのでしょう。
奥さまが作成した、22ページに渡る家づくりの企画書。希望やその優先順位、各自の生活スタイルなどを具体的に表記。センスとアイデアが詰まっています。企画書があったことで設計士との意思疎通がスムーズになり、理想の家の完成につながりました。
テクスチャーのあるライトグレーの塗り壁に、木製ルーバーの組合せが涼しげです。
小金井市Mさま邸
構造 木造通気断熱WB工法 地上2階建
敷地面積 99.65㎡
建築面積 52.17㎡(建ぺい率52.35%、許容60%)
延床面積 96.60㎡(容積率96.93%、許容100%)
1階 46.09㎡
2階 50.51㎡
設計:タカキホーム社内設計士
取材・文
渡部和泉 わたなべ いずみ
ライター、フードコーディネーター、国際中医薬膳師。 著書に「季節の手づくりジャムの本」、「家族ではじめる、小さなカフェ」などがある。東京の郊外に建てたWBハウスで、月に1日だけオープンする「cafe mel」を営む。
https://www.cafemel.com/
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