vol.26 果物の皮
秋はりんごにみかん、柿に梨と、果物のおいしい季節。香りのよい皮を、捨てずに再利用しませんか?楽しい活用法をご紹介します。
りんご
皮ごと食べられますが、やはりむくことが多いですよね。皮のきれいな色と香りを利用しましょう。
紅茶を淹れるとき、皮を一緒に入れて蒸らすと、香りのよいアップルティーになります。私はルイボスティーに入れるのがお気に入り。
ジャムにするなら、実を煮る時に皮も一緒に入れてみて。赤い色が実にうつり、きれいな色に仕上がります。
皮をお茶袋にしまってお風呂に入れると、リラックス効果のあるりんご湯に。
みかん
皮をむくときのさわやかな香りに癒やされます。今の時期は早生みかん、もう少し寒くなると本格的な旬に入ります。
むいた皮を乾燥させると、薬膳素材の「陳皮」になります。気を巡らせてストレスを緩和し、胃腸を整えるとされています。お湯を注いで飲んだり、煮物の隠し味に加えたりと、使い勝手は広いです。
みかんの皮に含まれる「リモネン」という成分が、油汚れの掃除にぴったり。コンロまわりなど皮でこすればピカピカになります。
みかんの皮を耐熱皿にのせ、電子レンジに30秒〜1分ほど加熱し、そのまま3分ほど置きます。取り出してから庫内をぬれ布巾で拭くと、においや汚れがとれやすいです。
レモン
夏のさわやかなイメージがあるレモンですが、国産レモンの旬は10月から。フレッシュな国産レモンは、香りも格別です。
皮をせん切りにしてオリーブオイルに加えると、さわやかなレモンオイルに。サラダやカルパッチョなどにどうぞ。
魚を切った後のまな板を、レモンの皮でこすると生臭さがきえます。
水に入れて、レモンデトックスウォーターに。
いかがでしょう。他にもアイデア次第でいろんな利用法があると思います。季節の果物をまるごと楽しみたいですね。
渡部和泉 わたなべ いずみ
ライター、フードコーディネーター、国際中医薬膳師、漢方スタイリスト。
漢方薬メーカーや無添加食材宅配会社での勤務を経て、独立。
自然豊かな東京の郊外で、タカキホームで建てた家に暮らす。
HP https://www.cafemel.com/watanabeizumi
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